PTA役員決めをするのに多くの学校で免除規定があり、免除の儀式というものがあります。
今回はPTA役員決めの免除規定と「免除」の言葉に私が感じる違和感について書きたいと思います。
今回の免除規定については、学校によって内容が大きく違うと思います。
気になる方は自分の学校がどんな免除規定になっているのか気になる方はPTA規約を見たり、役員さんに聞くなどして確認してみてください。
PTA役員決めの免除とはその年は役員候補になることを免れること
PTAの免除ってどういう意味だろう?
PTAの免除とはその年はPTA役員に選ばれる候補になることを免れることです。
多くの学校の規約ではPTA役員の免除規定があると思います。
役員免除とはその年はPTA役員に選ばれる候補になることを免れることです。
役員決めの前に学校から免除規定についての手紙が配られ、自分が免除に該当する場合は免除申請を提出して承認されれば役員免除となります。
その免除は1年間有効で、次年もまた免除規定にあてはまる時はまた免除申請をして承認してもらいます。
PTA役員決めの免除要件は妊娠、病気、同居家族の介護など色々
どのような人が免除されるんだろう?
保護者の妊娠や病気、同居家族の介護などがありますが、学校によって違いがあるので、PTA規約や役員さんに聞くなどして確認してみてください。
どのような免除規定を設けているか、また規約にはハッキリ書いてなくても、例年認められている免除要件があるなど、学校によりPTA役員の免除要件にはだいぶ違いがありますので、気になる方は自分の学校の免除要件がどうなのか確認してみてください。
ここでは、こんな免除規定の学校もあるという一例をあげます。
妊娠中の方
妊娠中の方はつわりで体調を悪くすることも多く、産後に役員活動をできなくなるので多くの学校で免除要件になってると思います。
未就学児のいる家庭
PTA室は未就学児の入室禁止の学校も多いので未就学児のいる家庭が免除の学校も多いでしょう。幼稚園に通っているお子さんがいる場合は免除にならない学校もあるようです。
ひとり親家庭
ひとり親家庭では、PTA活動が難しいという判断から免除要件になっている学校もあります。
保護者が病気である
保護者が病気でPTA活動を行うことか困難である場合に免除要件になっていることがあります。診断書の提出が必要な学校もあります。
同居家族が病気で看病または介護が必要である
同居家族に継続的な看病や通院または介護が必要な場合、保護者がPTA活動を行えないということで免除要件になっていることがあります。
自治会や子供会の会長が決まっている
他の会の重要な役員が決まっている場合は掛け持ちで役員をやるのは負担が大きいので免除要件になっていることがあります。
近年のPTA役員や学級役員経験者
過去にPTA役員や委員会をした人が免除要件になることがあります。学校によって何年以内の役員、学級役員が免除対象か決まっています。
学級役員には免除規定がないことも
本部役員には免除規定があるけど学級役員には免除規定がない学校もあります。
うちの学校も本部役員には免除規定がありましたがクラスごとに決める学級役員には免除規定がありませんでした。
本部役員は業務が多くて大変です。
子ども1人につき1度学級役員をすれば本部役員は免除になるので、学級役員はほとんどの場合、立候補者が何人かいます。
つまり免除規定がなくても、立候補しない限りは学級役員にならないことが多いです。
しかし学級によっては、役員経験者や未就学児がいるなどの本部役員免除要件を満たす人が多く、学級役員の立候補がいない、または定員に達しない場合もあります。
PTA役員決め免除のための免除の儀式とは?
免除規定の要件を満たさない限り、免除は認められないものなのでしょうか?
役員候補者に対して口頭で役員免除して欲しい理由を説明して、候補者の過半数の支持を得れば免除になる学校もあります。
元々、免除規定のない学級委員を免除してほしい時や本部役員の免除規定には当てはまらないけど免除して欲しい時には役員候補者に対して自分が役員をできない理由を口頭で説明し、候補者全員がその人を免除するかどうか無記名投票して過半数が免除を許可すれば免除になるという制度にしている学校もあります。この口頭説明を通称、免除の儀式といいます。
私はこの口頭説明→免除投票はとても辛い思いをする人が多いのでやめるべきだと思います。
免除理由はとてもプライベートな内容を含むことが多いです。
どうして自分や家族の病気のことをみんなの前で説明しなければならないのか。
ひとり親で仕事を休むと生活できないことを言わないといけないのか。
公開したくない私生活に関する事実を公開せざるを得ない状況にすることはプライバシーの侵害ともいえると思います。
免除許可の投票をする候補者の方々は免除を許可すれば候補者が減り、自分が役員になる可能性が高くなるので、みんな極力、免除者を出したくないんです。
そのなるべく免除させたくないという雰囲気は本当に重苦しく辛いものでした。
PTAは本来、保護者同士が助け合って子ども達の健全な発達ができるようにするためのものなのに、役員決めの時はとてもギスギスしていて、プライベートで人に話したくないような事情を話しても免除されなかった人は、後になっても恨んでいることもあります。
お子さんが先天的な障害で入院していて、看病が必要だという理由でも免除が認められないこともありました。(その後、その方がどうしてもできないということでもう一度、説明して免除が認められました)
でも免除を極力出したくない人が悪いわけではないです。
PTA役員をやりたくない、もしくはできないのでしょう。
このような役員決めをしている制度自体に問題があると思います。
PTA役員の「免除」は義務があるから使われる言葉
私は免除という言葉に、違和感があります。
免除というのは義務はあるけど、その義務を果たさなくていいときに使う言葉です。
任意団体であるPTAに「義務」はないはずだし、義務がないところには、免除もないはずです。
PTAが任意団体であることが、しっかりと認知され、役員を義務でやるのでも押し付けあうのでもなく、やりたい人が活動することでも成り立つようなPTAになるように活動を縮小していくべきだと思います。
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