私の学校ではPTAが行う学年ごとに行う交流行事というものがありました。
この交流行事は先生方からの要望で廃止となりました。
PTAの活動を縮小しようというだけでなく、先生方の考える理由があったようです。
今回はそのことについて書いていこうと思います。
PTAの交流行事の目的は会員間の親交を深めるため
PTAの活動は児童生徒の健全な発達という目的を実現するために行われています。
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児童生徒の健全な発達を実現するためには会員間が親交を深めた方がいいと考えられます。交流行事は会員間(保護者間)の親交を深めるために行われるPTA活動です。
交流行事の内容は様々。
交流行事の内容は様々で、保護者だけでスポーツやゲーム、ボーリング、茶話会をしたり、保護者と児童が一緒にドッチボールなどの運動をすることもありました。
保護者だけの交流行事は比較的、自由に決められますが、児童と一緒の活動だと、日程調整や内容の打ち合わせなど、先生と話し合いが必要になります。
交流行事をする場合は未就学児を連れてもできる内容かということを考える必要もあります。
例えばボーリングだと順番に行うスポーツなので未就学児連れでも手の空いてる人が子どもの安全を見守ることもできます。
ドッチボールなどの全員が運動するようなスポーツだと、例えばPTA役員が交代で未就学児を見ることにするなどの工夫が必要です。
私は様々な交流行事に参加してきましたが、普段、同学年の保護者の方々と話すことはあっても、スポーツを一緒にする機会はあまりないので、意外な一面が見れることも多くて、とても楽しかったです。
ちなみに、参加する保護者は学年が上がるにつれて減っていく傾向がありました。
授業時間確保のため交流行事廃止へ
児童と共に行う交流行事を1学期に行う場合は4月にPTA役員を決めてすぐに日程や内容について決める必要があります。
私がPTA役員をした時、児童と共に行う交流行事をすることに決まり、先生と日程や内容について話し合っていたのですが、急に本部役員から、交流行事を中止にすることになったと連絡がありました。
数名の先生から、授業時間がギリギリで交流行事に割く時間がないので中止にして欲しいとの要望があったとのことでした。
PTA行事は先生に負担をかけてまでするものではないということでこの年の交流行事は中止となりました。
授業時間だけじゃない交流行事の先生の負担
児童と共に行う交流行事は先生の協力がないとできません。
日程は先生が行事予定や先生の出張なども勘案していくつか候補を出してもらった中から決めますし、内容もその学年に合ったものでルールも先生に確認してもらいます。
ある学年では交流行事で行われたゲームで負けて悔しくて泣いてしまう児童がいたり、ゲームの審判に納得いかずに教室に戻ってから話し合いが行われることもあったそうです。
交流行事に来れない保護者もたくさんいます。
参観日は保護者と一緒に何かをするわけではないので、自分の親が来てなくてもあまり気にならないこともありますが、交流行事だと他の子が自分の親と一緒にゲームに参加しているのに自分の親がいないことに悲しくなってしまう児童も多くいるようです。
そういった児童のフォローするのも先生の負担になってしまっていたのかもしれません。
6年生の交流行事で先生への感謝の色紙を渡していたけど
交流行事が中止になってからも、6年生の交流行事については、例年3学期に行われていて、まだ時間があることから、中止にするかどうかは保留となっていました。
6年生の交流行事では、例年、保護者と児童から先生への感謝の気持ちを書いた色紙を贈って、先生への感謝を伝えるイベントとなっていました。
6年生の交流行事はなくさないで欲しいという意見が保護者からあり、懇談会で保護者間で話し合いが行われました。
来れる保護者は交流行事をして欲しいし、仕事などで来ることができない保護者はしなくていいと思うし、元PTA役員で交流行事をやってきた保護者は自分はやったのに、なくなるのは嫌だしと、それぞれの意見があり、白熱しましたが、最終的には先生への感謝は卒業式の謝辞があるし、他学年がないのに6年生だけが交流行事するのはおかしいということで、6年生交流行事は中止となりました。
PTAの交流行事に思うこと
私は学校行事に参加するのが好きなので、毎回のように交流行事に参加してきました。下の子を一時保育に預けて参加したこともあります。
自分がPTA役員になってみて、児童と共に行う交流行事は先生方にも負担をかけているということや来れない保護者がたくさんいるし、それで寂しい児童もたくさんいることを知ることができました。
PTAの交流行事がそういったところにも配慮して行われるといいなと思います。
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